油圧ホースの規格と構造選定から口金サイズまで徹底解説

油圧ホースの規格と構造選定から口金サイズまで徹底解説

油圧ホースの規格について知りたい方必見!JIS、ISO、DIN規格の違いから構造、選定方法、口金サイズまで建築事業者が知っておくべき知識を詳しく解説します。あなたは適切な油圧ホースを選定できていますか?

油圧ホースの規格

油圧ホースは、油圧機械で力を伝えるための柔軟な配管です。交換品はホース単体の寸法だけで選ばず、両端の口金を含むアセンブリの条件を照合します。同じ外径でも、同じ内径・仕様とは限りません。
選定では流体、圧力、温度、内径、長さ、口金仕様を確認し、機械の指定とメーカーの適合組合せに対応させます。以下の規格・構造・選定・口金サイズの各章を参照し、現品の印字や型番と製品資料を照合してください。


油圧ホースの規格の全体像

📋

国際規格


ISO、EN、DIN、SAE規格など国際的な標準規格

🇯🇵

国内規格


JIS K6349-3、JIS B8360など日本の工業規格

⚙️

構造別分類


構造別ホースと圧力別ホースの2つの分類方法



油圧ホースのISO規格とメートルサイズ体系



ISO規格は国際標準化機構によって定められた油圧ホースの国際的な規格です。この規格ではホースサイズにISOメートルサイズ5~120の14サイズがあり、4種類のグレードと7種類のタイプが規定されています。
主なISOメートルサイズは以下の通りです。

  • φ5、φ6、φ8、φ9、φ12、φ15、φ19、φ25、φ32、φ38、φ50、φ65、φ80、φ100mm
  • 特殊用途では内径φ65~φ100もラインナップされています

ISO規格の特徴として、圧力別ホース規格であることが挙げられます。これにより小口径から大口径まで統一された基準で管理でき、国際的な機械での互換性が確保されています。


建設機械における海外製機械の導入が進む中、ISO規格の理解は特に重要になってきており、適切な選定により機械のメンテナンス性向上とコスト削減を実現できます。


油圧ホースのJIS規格と国内基準

日本の工業規格であるJIS(Japanese Industrial Standards)では、主にJIS K6349-3(高圧ゴムホース)とJIS B8360(高圧ゴムホースアセンブリ)が油圧ホースの基準として使用されています。
JIS規格の主な特徴。

  • 内径サイズ:φ6、φ9、φ12、φ15、φ19、φ25、φ32、φ38、φ50mm
  • 耐圧範囲:70~350kg/cm²(7~35MPa)
  • 使用温度範囲:-40℃~+100℃

JIS規格には液圧用ホースアセンブリの継手金具及び附属金具に関するJIS B8363:2015も含まれます。これは鋼線又は繊維で補強した液圧用ホース及び継手金具によって構成するホースアセンブリの規格を定めています。
国内メーカーのブリヂストン、横浜ゴム、住友理工などがJIS準拠品を製造しており、国内での調達のしやすさと品質の安定性が特長です。


油圧ホースの海外規格と構造分類

現在、日本国内の油圧ホースの大部分は海外製となっており、各地域で異なる規格が使用されています。
主な海外ホース規格。

  • EN規格(European Standard):ヨーロッパ規格
  • DIN規格(Deutsches Institut Normung):ドイツ規格
  • SAE規格(Society of Automotive Engineers):アメリカ自動車技術会規格
  • AS規格(Australian Standards):オーストラリア規格

構造別ホースの特徴は、小口径(φ6)から大口径(φ50)まで全て同じ構造を採用し、サイズによってホースの最高使用圧力が変化することです。一方、圧力別ホースは使用圧力に応じて構造が最適化されています。


建設機械や産業機械の輸入時には、これらの海外規格を理解することが交換部品の調達や適切なメンテナンス計画の立案に不可欠です。


日本の油圧機器メーカーカタログ参考リンク(各社の詳細仕様や規格対応表が記載されています)
https://www.y-yokohama.com/product/mb/hose/pdf/25-37.pdf

油圧ホースの選定方法とサイズ決定

交換・注文では、ホースと口金を組み合わせたアセンブリとして、次の項目を確認します。寸法が近いという理由だけで代替品を決めず、機械の指定とメーカー資料を照合してください。

確認項目 照合する内容
使用条件 流体の種類、最高使用圧力、流体温度と周囲温度
内径 必要流量と流速、メーカーの寸法表
長さ メーカー指定の測定基準、取付位置と配管の曲げ条件
口金 ねじ規格・寸法、接続形式、ホースとの適合組合せ
製品特定 ホースの印字・型番と機械の指定。同じ外径だけで交換品を断定しない

出典:ブリヂストン「高圧ホース・カタログ」。
油圧ホースの適切な選定は、機械の性能と安全性を左右する重要な要素です。選定には主に3つの要素を確認する必要があります。
選定の3要素。

  1. ホースサイズと圧力
  2. ホースの長さ
  3. 継手金具の種類

サイズ決定方法。
ホース外径だけでは、内径や製品シリーズを特定できません。下表は概略の目安として参照し、交換・注文では現品の印字や型番を確認してください。メーカーの該当シリーズの実内径・寸法表と機械指定を照合し、表の対応だけで適合を判断しないでください。

内径(mm) 外径(mm) ダッシュ呼称
6 12-15 -04
9 15-19 -06
12 19-23 -08
15 24-26 -10
19 28-31 -12
25 34-38 -16

また、ホース表面の印字から仕様を確認することも可能です。横浜ゴム製品では「耐圧:140k、内径:12ミリ」、ブリジストン製品では「耐圧:30k、内径:25ミリ(-16)」などの印字があります。
長さの測定は、一端の口金先端から他端の口金先端までを計測し、角度が付いている場合はホース径の中心線と口金径の中心線の交点までを基準とします。

油圧ホースの口金種類と継手選定の実務

口金の選定は油圧システムの効果的な動作を実現するために最も重要な要素です。不適切な口金選定は漏れや圧力損失、最悪の場合は機器の破損を招く可能性があります。
主な口金タイプ。

  • オス外ネジ口金:外部ネジで接続するタイプ
  • メス袋ナット付き口金:内部ネジで袋ナットを使用するタイプ
  • フランジタイプ口金:フランジ接続による高圧対応タイプ

ネジ規格の分類。

  • ガスネジ:建築・産業機械で多用される最も一般的な規格
    • テーパー(シールテープ使用)
    • 平行(メスシート・オスシート)
  • ユニファイネジ:海外製機械に使用される規格
  • ミリ(M)ネジ:精密機械や特定メーカーで使用

機械メーカー別の使用傾向。

  • コベルコ・オカダ:ガスネジ(メスネジ・メスシート)
  • ヤンマー・クボタ:ガスネジ平行(オスネジ・メスシート)
  • コマツ:ミリ(M)ネジ(メスネジ細目・メスシート)
  • 日立・ニューマ:ユニファイネジ(メスネジ・メスシート)

口金サイズは金具のナット部(HEX)直径で決定し、スパナサイズでも識別できます。例えば内径6mmの場合、スパナサイズは19mm、内径12mmでは27mmが標準です。
適切な口金選定により、メンテナンス性の向上と作業効率化を実現でき、長期的な運用コストの削減にもつながります。


【選べる長さ】ブリヂストン パスカラート PA0704 両端金具F PA0704-1400L F+F 長さ1400mm (内径Φ6.3mm×外径Φ13.2mm) *BRIDGESTONE 油圧 高圧 ホース 油圧ホースの内径・外径と長さを比較したい方は、商品ページで内径6.3mm・外径13.2mm・長さ1400mmの仕様、現在の価格と在庫を確認してください。使用圧力と口金規格を実機条件に照合してください。