


ビケ足場の踏板は、作業員の安全な作業面を確保する重要な部材です。標準的な踏板の寸法規格は、幅によって3つのカテゴリに分類されます。
240mm幅踏板の寸法一覧
400mm幅踏板の寸法一覧
150mm幅踏板の寸法一覧
踏板の選択は、作業の種類と必要な作業幅によって決定されます。400mm幅は「ダブル」と呼ばれ、広い作業面が必要な場合に使用されます。240mm幅は最も一般的で、狭小地での施工にも対応可能です。150mm幅は「センター踏板」として、一足足場などの特殊な用途で使用されます。

ビケ足場の支柱は、足場全体の骨格を形成する最も重要な部材です。標準的な支柱の外径はφ48.6mmで統一されており、長さによって複数の規格が用意されています。
支柱の標準寸法一覧
特殊規格の支柱
支柱の長さ選択は、建物の階高や現場の条件に応じて決定されます。一般的な住宅では1,900mm(BK-C)が基本となり、必要に応じて950mm(BK-D)や475mm(BK-E)を組み合わせて使用します。鋼管の厚さは1.8mm~2.5mm程度で、十分な強度を確保しています。
ビケ足場の特徴として、支柱にくさび穴が設けられており、ハンマー1本で簡単に組み立てができる構造となっています。この構造により、従来の枠組足場に比べて大幅な工期短縮と人件費削減を実現できます。
ビケ足場の布材と手すりは、足場の水平剛性と作業員の安全を確保する重要な部材です。これらの部材は、支柱間を水平に繋ぐ役割を果たし、足場全体の安定性に大きく影響します。
布材(T材)の寸法一覧
BX手すり(先行手すり)の寸法一覧
布材のφ42.7mmという寸法は、JIS規格に基づいた標準サイズです。手すりのφ34mmは、作業員が握りやすく、かつ十分な強度を持つサイズとして設計されています。
BX手すりは「先行手すり」とも呼ばれ、作業床を設置する前に手すりを先行設置することで、組み立て時の安全性を大幅に向上させる画期的なシステムです。この先行手すり工法により、従来の足場組み立て時における落下事故のリスクを大幅に軽減できます。
ビケ足場の寸法やスパンを確認する際は、採用する製品のカタログと取扱説明書を入口にしてください。ダイサンの工法・製品カタログダウンロードページでは、カタログ、取扱説明書、許容積載荷重自動計算ファイルを案内しています。ファイルのダウンロードには名前とメールアドレスが必要です。
製品別の資料では、部材の品番・寸法図と、組立時の支柱間隔を照合します。部材の表示長さがどの位置を測った寸法かを確認し、足場の幅、作業床の配置、高さ方向の組立条件、許容積載荷重、壁つなぎ・補強条件を組立計画に対応させてください。
労働安全衛生規則の第571条は、所定の部材等を用いる鋼管足場を対象とし、単管足場と枠組足場で適用する号を分けています。第1項第1号のけた行方向1.85m以下という建地間隔は、単管足場に対する規定で、第2項には条件付きの適用除外もあります。この数値だけを、すべてのビケ足場に共通する唯一のスパン上限や、製品寸法の設定理由とは扱わないでください。
設置計画では、採用工法に適用される法令とメーカーの組立条件をそれぞれ確認します。建物との離れや高さ方向の配置も、現場条件と使用部材を照合して決めてください。寸法が近いという理由だけで、インチ系や他メーカーの部材との互換性・混用可否を判断せず、使用できる組合せをメーカー資料で確認します。
関連用語のステムは別記事で扱っていますが、足場のスパンや部材の組合せを判断する根拠とは分けて参照してください。
出典:ダイサン「工法・製品カタログダウンロード」、厚生労働省「労働安全衛生規則」第571条。
ビケ足場の寸法選定は、現場の特性と作業内容を総合的に判断して行う必要があります。適切な寸法選択により、安全性の向上と工期短縮、コスト削減を同時に実現できます。
住宅・低層建築での寸法選定
住宅や低層建築では、240mm幅踏板と1,800mmスパンを基本とした構成が最も効率的です。この組み合わせにより、材料の運搬効率と作業性のバランスを最適化できます。支柱は1,900mm(BK-C)を主体とし、階高に応じて950mm(BK-D)を組み合わせます。
狭隘地での寸法選定
敷地が狭い場合は、150mm幅踏板と短いスパン(600mm、900mm)を活用した一側足場や一足足場が有効です。センター踏板(150mm幅)は、狭小地用足場に必須の部材として重要な役割を果たします。
複雑形状建築での寸法選定
複雑な形状の建物では、300mm、600mm、900mmといった短いスパンを組み合わせることで、建物の凹凸に柔軟に対応できます。ハネ出しブラケット(HTB-60WN、HTB-35等)との組み合わせにより、張り出し部分への対応も可能です。
重量管理による効率化
部材の重量を考慮した選定も重要なポイントです。400mm幅踏板(F-4018:12.3kg)と240mm幅踏板(F-2418:9.0kg)では約3.3kgの差があり、運搬効率や作業員の負担に大きく影響します。
安全基準の遵守
寸法選定においては、労働安全衛生規則の基準を必ず遵守し、作業床と壁の間隔を適切に確保する必要があります。また、定期的な点検とメンテナンスを前提とした寸法選択により、長期間安全に使用できる足場を構築できます。
現場の特性を正確に把握し、これらの要素を総合的に判断することで、最適なビケ足場寸法の選定が可能となります。適切な寸法選択は、施工の品質向上と安全性確保の両立に直結する重要な要素です。
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